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2,205円 レビュー評価:
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死という闇の中から誕生した《医術の神アスクレイピオス》の祭祀風景を、有名な聖地を巡りながら眺めていく1冊。旅の始まりはローマ。読者はここから時と場所をさかのぼる形で、エピダウロス、コス島(医聖ヒポクラテスの出身地!)、そして最後に最も古い聖地、テッサリア地方のトリッカにいざなわれます。この旅によって再構築される、前ギリシア的、非ホメロス的な神話世界とは。そして古代人が考えた、癒し、病から回復することの本質とは。
それは、ゼウスが投げ放って天から地へと落下する稲妻の閃光と表裏一体の、泉の如く冥府より沸きいでて世界にあふれる光明と言え、同時にこの旅は光を追及するギリシア人が締め出していっ